stick

karuki10132006-11-27

私と彼は本当に似た者同士で、一ヶ月前に私が吐いたセリフを、そっくりそのまま言ってきたりする。もちろん無自覚で。向こうの精神が私よりぐらつく事は少なく、自分語りをするのは私ばかりだったけど、今日は「暗い事ばかりでごめん」と謝る彼の中に私自身を見たのだった。というのも、私と彼は過去の情況が似ていて、教室に一人で居たときの周りの視線、些細な物音、笑い声の気持ち悪さを知っている。過去を憎んでいて今を愛していて、それでも将来もっと深い所へ墜ちるんじゃないかと不安がっている、そんな所も似ている。うずくまる彼の髪をなで続けていた時、こういうのは慣れていないから逆に苦しいと言うので、そのセリフも前にあんたに言ったと返す。すると可笑しくなってしまったのか、そんな所まで一緒でなくても良いのにと笑う。互いに互いの存在が、未だに信じられていない。