days

karuki10132006-11-30

起きるとこたつの周りに男子二人が転がっている。肝心の家主はなぜか居ない。つきっぱなしのパソコンを見ると、一限はとっくに始まっていて、諦めた私はシャワーを浴びることにする。この家のシャンプーは椿だった。
連れはまだ酒がしんどいと寝続けており、もう一人はいつものようにギターを弾いていた。私は髪を乱暴に乾かしながら、二人の間に割り込む。昼ご飯は学内で済ますとして、それまでの数時間をこたつの中で過ごすと決めた。汚い部屋の中から漫画を探し当て読むことにし、ひたすらしょうもない時間が流れる。連れが寝ぼけて思いっきり抱きついたりしてきたが、今更誰も気にすることはなかった。
このメンバーで居ると合宿を思い出すな、来年も楽しみや、などと言うので、奴が部に戻ってくることは間違いない。あまりにもけろりと言うので、あの時の涙を返せと思ったが、帰ってくるんなら私は嬉しい。百人以上居るあの部の中で、彼は本音を話せる四人の内の一人なのだ。それだけ二人で話をした時間はとても長かった。これからも彼との関わりは深まる気がしている。
そのうち、連れがお腹すいたとわめきだしたので、私達は部屋を出ることにした。