breath

特別なきっかけなど何もない。布に水が染みていくように、ゆっくり広がっていくんじゃないかって思う。
誰でも持っている、自分の中だけの決めごと。そういうものの方が、守り通すのが難しい。自分自身を裏切るのって何て簡単なんだろう?健気な昨日のあたし、もうしないってちゃんと決めたのに、早速破ろうとしている。それは今日のあたしが健気じゃないから。自分で罰を与えればいい?そしたら半袖がいつまで経っても着れない。大阪は蒸し暑くても逃げれないっていうのに。
人はあたしを孤独にさせない。あたしが人を孤独にさせないから。でもきっと、あたしは一人で死んでいく。誰にも看取られないで死んでいく。魂の緒を切りに死神は来ないし、馬車に乗れと天使が言うこともない。死ねば孤独を感じないから、死んでもあたしは孤独じゃない。まあ、もう少し生きてると思う。永遠の十代で居るのも悪くないかと考えたけど、せっかく体が丈夫なんだから、あと二十年くらいは生きたい。
23:25