breath

寄り道なんかするんじゃなかった


おとんは仕事で珍しく泊まり。あたしは十時くらいにやっと家へ帰った。おかんはみんなが普通に晩御飯を食べると思っていて、白菜とか豚肉を炊いたん作ってくれてた。あたしがめっちゃ好きなやつ。でも、あたしもおとんも食べれんかった。あたし、早く帰ってたらよかった。
朝の七時に旦那と娘送り出して、そこからずっと独りやん
そういう当たり前のこと何にもわかってなかった
おかん寂しいのに
あたしは友達も彼氏さんも周りに居てくれるけど
おかんは本当に独りやのに
なんでわかってあげられへんかったんやろ
たった一人の娘やのに
一番ちかくにおんのに


あたし、おかんの手にどれくらい触れてへんのかな