movie

karuki10132007-07-24

サイレントヒルを観た。PSのゲームが原作、消えた娘を追って、おかんがサイレントヒルっていうゴーストタウンを駆けずり回る話。ここに映画の感想を書くのは久しぶり!観ても疲れて書く気が起こらなかったから(笑)!以下ネタバレあり。
元々あたしは、バロッククーロンズゲートなど、世界観に異常なほどの手入れがされたゲームが大好きで。その雰囲気にひたるために、部屋真っ暗にしてヘッドフォン装置してプレイしてた。すごく思い入れのある作品なんよね。でも映画になるって知った時は、バイオハザードの二番煎じ?という感じで関心ほとんどなし。ゲーム原作の映画に期待なんか寄せてなかった。まあ、レンタル100円っていうからなんとなく借りて観た、ただそれだけ。
ところが凄く良くできてる!と感動してしまった。カメラの視点からサウンドエフェクトまで、あれだけ忠実にやってくれるとは。ゲームをやりこんだ人にとっては、思わずニヤニヤしてしまうカットばかりが中盤まで続く。漫画原作の映画でもそうだけど、見覚えのある画面が出たら嬉しくなるんよね。全てを再現しなくてもいいけれど、こういうのは必要です。出た!三角野郎!とか。
何よりもセットがよく作られている。質感とか、大半はCG処理だと思うけど、学校と病院の雰囲気がまさに期待通りだった。終盤、教会ではオリジナルの雰囲気で、こちらは期待通りではなし。まあ、別に悪くはないかな、という感じ。
付け加えられた要素として、サイレントヒルの外でも話が展開していくわけだけど、それによって整合をつけるというやり方も上手いと思った。ゲームでは通称、普通世界、裏世界という風に分けられていたのだけれど、映画では三つの世界で物事が進んだわけで。娘を追うおかん、それを追うおとん。いやぁ、あんだけ頑張ってんだから、全て終わって心温まるラストシーンを期待させるよね。それなのに、あの終わらせ方には不服……。ゲームでも条件をこなせば、一応のハッピーエンドにはなったじゃないか。あたしは最近とあるきっかけで、最後のワンカットに注意を配るようになったのだけど、この作品のそれについては、意図がよくわからなかった。シビル姉さんを殺したことについても文句を言いたい。ぐぎゃー!
でも、面白い映画だったし、裏世界でおかんが襲われているところは本当にぞくぞくした。良作。